こんにちは！松浦です。

窓・サッシの種類の中で「Ｌｏｗ－Ｅ（ロー・イー）」という表記を見たり聞いたりしたことはありますか？

サッシの種類にはガラスが一枚の「単層ガラス」とガラスが2枚以上の「複層ガラス」に大きく分けられます。
私自身がそうだったのですが、“複層ガラス＝Ｌｏｗ－Ｅガラス”と思っていませんか？

実は、複層ガラスとＬｏｗ－Ｅガラスは正確に言うと同じではありません。

そこで今回は、Ｌｏｗ－Ｅガラスの特徴や、単層・複層ガラスとの違いをご紹介していきます。

○そもそも「Ｌｏｗ－Ｅ（ロー・イー」とは？

Ｌｏｗ－Ｅ
→Low Emissivity（ロー・エミシビティー）
Ｌｏｗ：低い
Ｅｍｉｓｓｉｖｉｔｙ：放射

上記のように、直訳すると、「放射の低い」という意味です。

ここでいう放射は「太陽光」や「紫外線」のこと。

Ｌｏｗ－Ｅガラスとは、“特殊金属膜をコーティング加工することで、太陽光や紫外線を抑えてくれるガラス”という意味になります。

ですので、単層ガラスでも複層ガラスでも、Ｌｏｗ－Ｅ加工をすれば、Ｌｏｗ－Ｅガラスと言えるのです。

少しややこしいですが、Ｌｏｗ－Ｅガラスでも、必ずしも複層ガラスではない場合がありますのでご注意ください。

逆に複層ガラスだからといって、必ずしもＬｏｗ－Ｅ加工されているわけではありませんので、確認しておきましょう。

Ｌｏｗ－Ｅガラスの効果は？

複層ガラス（ペアガラス）のようにガラスが２枚ある場合、基本的にどちらか１枚にしかＬｏｗ－Ｅ加工をしません。

複層ガラスにＬｏｗ－Ｅ加工した時の効果は大きく２つです。

“室内側”のガラスをＬｏｗ－Ｅ加工した場合、「断熱性」が高まり、室内から出ていく温度を抑えてくれます。（一般に「断熱タイプ」といわれます）

“室外側”のガラスをＬｏｗ－Ｅ加工した場合、「遮熱性」が高まり、外気や紫外線が室内に入るのを抑えてくれます。（一般に「遮熱タイプ」といわれます）

Ｌｏｗ－Ｅガラスのメリット・デメリットとは？

Ｌｏｗ－Ｅ加工した複層ガラスの一番のメリットは、断熱性・遮熱性が高められることです。

断熱タイプと遮熱タイプの選択で多少の性能の変化はありますが、平均して加工無しの複層ガラスよりも性能は良くなります。

断熱性が高まることで、室温の変化を抑えてくれるので、エアコン代など光熱費を抑えることができます。

また、紫外線も抑えてくれるので、カーテンや壁紙・床の日焼けを抑えてくれるので、リフォームや買い替え費用を抑えることができます。

逆にメリットといえば、サッシの費用がたかくなること。

サッシ一か所あたり、単層ガラスの約４倍、加工無し複層ガラスの約２倍の費用がかかります。

しかし、Ｌｏｗ－Ｅ加工を導入することで、光熱費やリフォーム代を抑えることができるので、決して損ではありません。

また、コーティング加工をしているので、メーカーによってガラスに緑や青色など着色していますので、外の景色の色が変わって見えてしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

Ｌｏｗ－Ｅガラスの普及は政府が省エネ住宅化の一つとして力を入れています。

その結果、新築戸建ての場合、Ｌｏｗ－Ｅガラスの普及率７０％以上となり、最近では身近なガラスとなっています。

新築に限らず、中古住宅でもサッシだけの買い替えも可能です。ただ、賃貸住みの場合、サッシの買い替えは管理人次第ですので確認が必要です。

サッシ購入費用はかかりますが、その分日々の生活がうんと改善されますのでぜひ導入をご検討してみてください。

 

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