現代の建築では、廊下を最小限に抑えた住宅が流行っています。これは土地の費用や建築費用を抑えるためで、廊下面積を省略することで家全体をギュッと小さくしたコンパクトハウスが人気の1つです。他にも、「廊下は無駄な空間だ」という建築家もいます。しかし、本当に廊下は不必要なのでしょうか?そもそも廊下の役割やメリットは何があるのか?今回はそんな廊下のあれこれをお伝えします!
廊下の役割
廊下の歴史は古く、平安時代の寝殿造りにはすでに取り入れられています。大河ドラマなどで、よく御殿様がゆっくり歩いているシーンは分かりますか?その御殿様が歩いている所も廊下です。
廊下とは、部屋と部屋をつなぐための通路のことです。ひとえに“廊下”といっても実は種類があるのです。おそらく聞いたことがあるであろう「渡り廊下」もこの類で、渡り廊下は建物と建物をつなぐ通路のことです。「中廊下」は廊下の両側に建物や部屋があるタイプ。「外廊下」はマンションの廊下のように片側には部屋が並び反対側は外になっているタイプです。他にも大廊下や畳廊下など色んな種類がありますが、大きな意味として「廊下はどこかとどこかをつなぐ通路」となります。この空間を上手く使うことで、家の表情が大きく変化してきます。
廊下のメリット
賃貸に住んでいると、隣の音が気になったりしませんか?隣同士は壁一枚でしか遮られていないので、音漏れがしやすいのです。このように部屋同士が壁一枚だったり、リビング横に客間があったりすると、テレビの音などの生活音が気になる人がいるかもしれません。廊下を挟むと、壁と壁の間に空間が生まれるので、音漏れを軽減してくれます。
○ニオイもさえぎる
廊下を設けることでニオイもさえぎることができます。ワンルーム賃貸の時、焼き肉やキムチ鍋など料理をした後、部屋にニオイがこもって、それが衣服やカーテンなどにうつり、必死に消臭スプレーをかけた経験ありませんか?料理のニオイならまだマシですが、トイレの臭いだと困りもの、、、居間の住宅は24時間換気が義務化されています。なので室内の空気は絶えず流れているので、トイレが部屋続きだとリビングなどにニオイが流れてきてしまいます。ですので廊下を設けることで、居室に直接ニオイが流れるのを防いでくれます。
○光熱費の削減
大ざっぱに言えば、廊下がない家とは、家全体がひとつの空間だということ。ですので、空間がとても広いので冷暖房効率が悪くなってしまいます。また使わない空間も冷暖房するのでムダが生じます。逆に廊下を設けるということは、それぞれの部屋を仕切るということなので、ひとつの空間が狭くなり冷暖房効率が良くなり、光熱費を削減できます。
廊下のデメリット
同じ大きさの家を建てた場合、廊下の面積の分どうしても居室の広さが狭くなりがち。かといって廊下を狭くすると人がすれ違いにくくなってしまいます。部屋を広く、かつ廊下もとりたいとなると、家が大きくなり、そのために広い土地の確保の必要となります。
×建築費用がかかる
先ほどもお伝えしましたが、部屋の広さと廊下面積の両方を導入すると、どうしても家が大きくなってしまい、建築費用がかかってしまいます。また、部屋の仕切りが多くなるため、ドアの枚数や壁の数が増え、そのための建築資材が増えてしまいます。
×コミュニケーションの減少
廊下ありの場合も廊下なしの場合も個室にはもちろん扉をつけます。その他、廊下を設けることで部屋のあらゆる所に仕切り(扉・壁)があるので、家族がどこにいるのかが把握しにくくなる恐れがあります。学校から帰ってきていないと思っていた娘がお風呂に入っていた!なんてこともあるかもしれません、、、このように家族と一緒にいる空間や時間が限られてくるため、コミュニケーションの減少が予想されます。
いかがでしたか?
以上のように廊下(ホール)の配置の仕方によって、家の表情は大きく変化します。ですので、廊下が要る・要らないを考える前に、あなたの家はどんな風にしたいのかを考えることが重要。もし、家族の団らんを優先するのであれば廊下は最小限に、プライベート重視にしたいのであれば廊下面積を多くとる。このように廊下(ホール)の空間を上手く活用して、あなたらしい住宅を建てられてください。
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